アユタヤの美術と歴史

アユタヤの歴史
アユタヤとは、バンコクから66kmほど離れたタイ中南部にある古都です。
プラナコーン・シーアユタヤともいうそうで、14世紀から18世紀に栄えたアユタヤ王朝の都として、有名な観光地となっています。

ウートン王によって1351年に建都されてから、約416年間、ビルマ軍からの攻撃を受けて破壊されるまで、タイの中心であり続けたアユタヤ。
17世紀はじめには、チャオプラヤー川とその支流に囲まれた地形を活かして、ヨーロッパと東アジアとを結ぶ国際的な貿易としても繁栄していました。

現在では、かつての栄華を偲ばせる壮大な遺跡群が歴史公園として整備され、1991年には、ユネスコ世界遺産として登録されています。

バンコクから、アユタヤに行くのであれば、バス・鉄道・タクシーと交通手段がそろっており、1時間30分〜2時間20分程度の道のりですので、日帰りすることも可能です。

アユタヤの観光名所

アユタヤには、多数の観光名所があるので幾つか紹介していきたいと思います。

1569年、ビルマ軍に占領されたときに建てた寺院として有名なのが、ワット・プーカオトン。
ビルマ王の指示だったため、建設当初は、ビルマ様式だったそうですが、アユタヤ王朝の再興時に、タイ様式に改められました。
別名、「黄金の仏塔寺院」と呼ばれているのですが、それは、1956年に、仏歴25世紀を祝って頂上に2.5kgの黄金の珠が付けられたことが所以なのだそうです。
また、階段を上って仏塔にも行くことが出来、そこからは、アユタヤの景色を一望できるため人気スポットとしても紹介されています。

寺院つながりで、ワット・ナープラメンはいかがでしょうか。
こちらは、ビルマ軍の破壊から、奇跡的に逃れることができた貴重な寺院で、現在もガルーダにまたがるヴィシュヌ神のレリーフが、13世紀に建設された当時のままの状態で残されています。
こちらは、8:30〜16:30と開館時間が定められているようです。

他にも、1767年のビルマ軍侵略によって、一緒に建っていた寺院もろとも破壊されてしまったのが、歴代3人の王の遺骨が納められているワット・プラ・シー・サンペットと呼ばれる場所。
仏塔3基があり、これはセイロン様式のチェディと呼ばれているそうです。
最初の王朝の宮殿跡地に建てられており、アユタヤ内では、最大規模を誇った王室専用寺院といわれています。
ここの注目ポイントは、日没後にライトアップされること。
日中に、探索した後、ライトアップされた日没後の風景を楽しむ観光客が多いそうです。

ここに紹介した他にも様々な観光名所がありますので、事前に、調べてから観光することをオススメします。